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2017年7月21日 (金)

朝倉市・日田市周辺の流失家屋の判読範囲を拡大・人的被害の序報

これまでに国土地理院が公開している空中写真 https://goo.gl/r9qEg1 から,今回の九州北部での豪雨によるの家屋の流失,倒壊状況を判読してきた.最新報は下記.
 
朝倉市・日田市付近の流失家屋等の写真判読(洪水・土砂を再判読)
 
あらたに判読範囲を拡大し,下記流域を判読した.
 
朝倉市
 赤谷川(小河内川,乙石川を含む),北川(道目木川を含む),寒水川,白木谷川,奈良ヶ谷川,妙見川,黒川,疣目川
日田市
 大肥川,小野川
東峰村
 大肥川
 
判読結果が下図である.計114箇所の流失家屋が読み取れた.比較が難しいが2014年広島災害では現地確認分や人的被害状況不詳分も含め56箇所だったことを考えると相当多い.

20170724

支流域の判読が増えた結果,「洪水or土砂」が増えているが,「土砂」はやはり多くない.明白な土石流・崖崩れが中心というよりは,山地河川洪水に近い被害形態が中心という印象は変わらない.
 
人的被害についてはまだ把握できていないことが多いが,18日時点で推定できた発生場所(2/3くらいの箇所)は下図の通り.人的被害の数は決して少なくないが,流失家屋の箇所数の割には多くない印象もある.あるいは積極的な避難などがあったのかもしれないが,このあたりの背景はまだなんとも言えない.

201707242

 

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