長野市穂保の千曲川破堤現場付近の微地形
長野市穂保の千曲川破堤現場,地理院の正斜写真が出てきたので見てみた.被災前後を見比べる(他に住宅地図も参照)と,やはり住家で流失したのは1世帯分か.
ただ16日の信濃毎日(ネット記事にはない)にはこの近くで流失したお宅(増築分)にお住まいの方の記事が出ていて,新築とあったので,被災前写真にないケースがもう1世帯あったようだ.それを合わせると住家流失は2世帯くらいか.非住家だと「守田神社」が流されている.決壊箇所のすぐ近くに立地する住家が限定的だったことは,あるいは幸運だったのかもしれない.被害が軽微とか,良かった,とかいう話では無いけど.
決壊箇所付近,治水地形分類図(初版)では自然堤防の表記はないけど,陰影起伏図で見ると集落付近はわずかに微高地のような.これは現地の印象と整合.微高地の周りのわずかに低いところに主な洪水流が2方向へ流れたように思われる.
ただし,現地で見たところでは微高地部分も破堤箇所付近では2.0m程度浸水し,流失家屋はないものの家屋一階は大きく損壊していました.
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