2019/10/13 台風19号災害静岡市・箱根町現地踏査
10月13日,静岡市内と箱根を現地踏査.高潮により陸上まで海水の遡上が見られた清水港付近。道路面からセンチ前後程度のところまで深水の痕跡が認められる。この付近では建物が流出したり損壊したりした様子は認められない。
2017年の台風の際には高潮高波で漁港の施設にも被害が生じた由比漁港。漁港の建物にも外観上大きな被害は認められない。
芦ノ湖の湖尻水門。平常時の様子を知らないので比較ができないけれども川底の植生などから考えると水が上がっていることはわかる。
14時20分頃現在、芦ノ湖の水はまだ高い状態で、湖畔の一部は浸水している。痕跡などから、ピークよりは水は30センチ程度下がっていると思われる。
当然元箱根付近も湖畔付近は浸水しています。一方でやっているお店もあります。とても静かな箱根が堪能できるかもしれません。
今回の台風で最大の24時間降水量を記録し、さらにこの値はアメダス全地点全期間の24時間降水量として第2位となったアメダス箱根のある箱根町芦之湯付近。文句なしの記録的な大雨を記録した時点ではあるけれども、その場所で大規模な土砂災害が起こったり、洪水が生じたりするわけでは必ずしもないというのが,降水量という指標の難しいところ.
これが今回の箱根の降水量と既往記録の比較.箱根の既往記録と比べると1-3時間降水量は既往最大と同程度で,4-48時間は既往を更新,72時間は既往最大以下.12時間はAMeDAS全地点全期間最大を超過し,24時間は同程度.量的にも記録的な大雨と言っていいでしょう.
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