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2019年10月14日 (月)

降水量は単純な合計値よりも既往最大比が重要では

※この記事の図及び数値に大きな誤りが見つかりましたので,修正しました.(2019/11/11)

台風19号に伴う大雨で,気象庁のAMeDAS観測所の24時間降水量の既往最大値に対する比が150%以上に達している地点があることが,私の集計で分かった.

今回特に大雨が記録された東日本の12都県のAMeDAS観測所のうち,統計期間20年以上の観測所273箇所について集計したもので,比が大きかったのは栃木県の葛生189%,長野県の立科164%,神奈川県の相模湖で175%など.概算値であり,今後修正となることがある.

単純な24時間降水量の分布を見ると,静岡県や関東山地などの値が大きくなるが,既往最大比の分布は長野県東信・北信や,東京・神奈川・埼玉の山間部,栃木県の一部,福島・宮城県境など,洪水などの被害が目立っている地域で値が大きくなっているように読み取れる.

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降水量は地域によって降りやすさが大きく異なり,普段から多くの雨が降っている地域と少ない地域では,同じ降水量でも災害へのつながりやすさが異なるため,単純な値の大きさでは危険性を読み取ることが難しい.過去の記録と比べてみることが重要.

普段からよく降るところでは,絶対値として大きな雨が降ってもそれほどひどいことにはならないけど,同じ量の雨が,ふだんあまり降らないところでは大きな被害をもたらすこともあるというのが定性的な傾向.これは,社会側の「防災力」によるというよりは(ハード対策の計画規模が違ってくるから無関係とまではいわないけど),自然の側がどれくらいの雨に耐えれるようになっているか,という問題.たとえば,雨の多い地域では,もともと河川の幅も広いというような話.だからこそ,大雨警報なんかの基準値(今はとても難しい指数になっちゃって簡単に説明できないけど)は,地域によってかなり異なっている.「100mm降ったら災害に注意」なんてのはどこでも言えることではない.

気象庁の「洪水警報の危険度分布」や「土砂災害警戒判定メッシュ情報」は,過去の降水量記録などから地域ごとの雨の降りやすさ(雨に対するその土地の弱さ)を考慮した段階表示になっており,単純な降水量より,防災重要な指標なのかもしれない.

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